ピザ窯(石窯)の作り方 ~ヨーロッパ編~

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石窯には、小さな粘土の窯から専用の耐火コンクリートでできた窯まで、様々なスタイルがあります。どのような石窯を作るかは、予算、窯を設置する場所の広さ、時間、またどのような料理を作りたいかによって変わってきます。 今回作成する石窯は移動することも考え、木枠の上に石窯を作ることします。 ただ、この石窯は0.5トンくらいの重さになるので、動かす時はパレットトラックやフォークリフトが必要になるので注意が必要です。

1st

石窯作りに必要な材料

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  • 砂  (一般的に使われる砂には、骨材がいくらか含まれていることが多いです)
  • 建築用の土 (細かい土の方が細かい部分も作りやすいです)
  • 耐火コンクリート用のセメント
  • 骨材
  • 煙突に使うバケツか鍋(無くても構いません)耐火コンクリート用セメントを混ぜる時に使う鋤(※すき:農作業や土木工事に使用された、地面を掘ったり、土砂などをかき寄せたり、土の中の雑草の根を切るのに使用される道具)
  • レンガを積むときに使うこて
  • 耐火レンガ (耐火レンガが望ましいですが、そうでなくても良いです)
  • 大きなセロハンのシート
  • アーチの形を作るための木の破片
  • 合板 (木枠の上に窯を作る場合)- 屋外でも使用できる合板であることを事前に確認しましょう。そうでないと板が歪む可能性があります。
  • 木枠
  • ドリル
  • 木のねじ
  • •のこぎり

材料の量は、作ろうとしている窯の大きさによります。この石窯は段階的に作ることができるので、最初に作り始める時点で厳密に材料をどのくらい使うかが分からなくても大丈夫です。また石窯には、耐火レンガを使った方が良いと言われています。それは窯が高い温度まで熱せられると、通常のレンガだと熱による膨張の影響が大きいため、窯に亀裂ができる可能性があるからです。ただ、通常のレンガで石窯を作って相当な高温まで熱しても全く問題は無かったので、耐火レンガを使うかどうかは予算と人の好みでしょう。

2nd

設置場所を決めて石窯の基礎を作る

fjvxsq7hpcliot0-medium石窯を設置する場所が決まったら木枠を地面に設置し、木枠が地面に対して水平になっていることを確認しましょう。地面そのものが平らでないこともあるので、その場合は木片を木枠の下に入れて高さを調整しましょう。   木枠の位置が決まったらのこぎりを使って合板を切り、耐火コンクリートを流すための型枠を作ります。木枠の全周を合板で囲み、合板の高さは50cmほどになるようにします。この時、板の間に大きな隙間ができていないことを確認しましょう。そうでないと、耐火コンクリートが漏れてしまいます!   耐火コンクリート用セメント:砂:骨材が1:2:4の比率になるように混ぜ、耐火コンクリートを作ります。鋤を使って耐火コンクリートを木の型枠の中に入れていきます。この時、長い木のバトンを使うと耐火コンクリートを平らにしやすく、また仕上がりも丁寧になります。この耐火コンクリートの表面は石窯が乗る部位になるので、できるだけ滑らかにしておきましょう。

ピザ窯の設置場所を決定する
土台を水平にする
3rd

レンガを配置する/石窯の大きさの決定

  耐火レンガの位置を最終的にセメントで固めてしまう前に、耐火レンガをおおまかに重ねて最終的な石窯の形をイメージすると良いでしょう。通常の住宅用の耐火レンガは、半分くらいの大きさに切るとより石窯が作りやすい形になります。最初に耐火レンガをある程度重ねてみると、耐火レンガをどこに重ねるべきか、またどのくらいの数の耐火レンガが必要になるかのイメージが掴みやすくなります。 fty75g4hpbzu0yl-mediumfjdo71dhpbzu0yu-medium

4th

石窯のアーチ部分を作る

frwyy4ohpbzu1od-medium窯のアーチの部分は、窯の内部を作る時の出入り口になります。一般的に、アーチの高さは窯全体の高さの3分の2の高さが多いです。今回、発泡スチロールを間に置いて、レンガがお互いに支え合うようにしてアーチを作りやすくしましたが、段ボールを重ねて置いたり、使った合板の余りを入れても良いです。こうしてアーチの間に支えを入れることで、耐火コンクリート用のセメントが完全に乾いてもレンガが崩れにくくなります。窯の入り口を直線でなくアーチにするメリットとしては、耐火レンガ同士がお互いに食らいこむような状態になるので、耐火レンガが安定して崩れにくいという点があります。

ピザ窯のアーチを煉瓦で作る
煉瓦をのせる前
煉瓦をのせてアーチを作る正面
煉瓦をのせてアーチをつくり
5th

レンガをセメントで固める

fkbmqfkhpclirng-mediumます最初のステップとして、細かい耐火コンクリート用のセメントと細かい砂を1:3の割合で混ぜ、それを使って1段目の耐火レンガの基部に敷きます。この段階で、アーチ部分の耐火コンクリート用のセメント付けも行います。窯の内部に砂を詰める前に、まず耐火レンガの上にセロハンのシートを敷きます。窯内部の形を砂で作り、耐火レンガの位置がずれたりしないようになります(耐火コンクリート用のセメントが完全に乾く前に、耐火レンガが崩れたりしないようになります!)。またセロハンのシートやプラスチックのシートで砂を包むことで、砂が窯の中のまだセメントが渇いていない部分にくっつくということが無くなります。 その後、セロハンシートの横で耐火レンガを積み重ねていきます。この段階で、煙突になるバケツや鍋をセメントで付けることができます。煙突は窯口よりもすこしだけ高くすることで、煙が窯の入り口からでなく、確実に煙突から出てくるようになります。耐火コンクリート用セメント付けが多少汚らしくても問題ありません。この次のステップで修正することができます。

ピザ窯の周りを土で囲む
土台にピザ窯を乗せた
ピザ窯作り左側面1
ピザ窯作り左側側面2
ピザ窯作り右側側面
6th

コンクリートで石窯の外層を作る

f84da0ihpce7jsl-mediumステップ2と同じように砂やセメントを混ぜ、耐火コンクリート用コンクリートを作ります。窯の外部全体に耐火コンクリート用コンクリートを均等に広げ、外層を作ります。このステップで石窯の見映えが良くなるだけでなく、窯の内部の断熱効果を高めます。

7th

サポートを外して砂を詰める

fij76gshpbzu1u7-medium耐火コンクリートが乾いて完全に固まったら(数日~数週間かかります)、窯のアーチの間に入れたサポートを外しましょう。サポートを外すことで、窯の内部にまだ入っているシートに包まれた砂を出すことができるようになります。慎重に砂を包んだシートを破り、砂を掻き出していきます。砂の大部分が取り出せたら、シートを引っ張って残りの砂全部を外に出しましょう。

ピザ窯の入り口
砂をつめた後のピザ窯
8th

火入れをして出来上がりです。

fh2n2mshpce7kk5-medium石窯の中に実際に火を起こすことで、窯の内部をゆっくりと乾燥させることができます。この段階ではすでに窯は十分に乾いているのですが、火を付けて乾かすことで、煙が出る時に亀裂ができにくくなります。 これで出来上がりです。※窯の温度が高くなると、煙は透明度がまし煙突から出るようになります。  

ピザ窯のなkでピザを焼いている
ピザ窯の中で火を焚いている
ピザがピザ窯に入っている様子
火入れを行っているピザ窯

by Phil Reilly  www.529studio.co.uk

やっぱり、大変ですよね。

ピザをピールに乗せて湯気がでている